PDCAサイクル:身近な例で覚える予実管理
管理の中でよくあるものに、予定と実績の管理があります。
予定と実績の管理を略して予実管理(よじつかんり)と言います。
予実管理とは、予定(計画)立案し、それに基づき行動する。
うまくいっているかどうかチェックし、結果を元に軌道修正をする。
ということになります。
またそれら一連の管理を4つのパートにわけてPDCAサイクルと呼ばれます。
- P(plan)計画:予定(計画)を立案し
- D(do)実行:予定(計画)に基づき行動する
- C(check)チェック:予定と実績を照らし合わせて、進み具合をチェックし
- A(action)軌道修正:遅れていれば軌道修正をかける。進んでいれば、次の計画を立てる
ということになります。
一見、難しく捕らえられがちですが、そんなことはなく
普段から皆さんが行っていることです。
またPDCAサイクルを何度も繰り返すことを「PDCAサイクルをまわす」と言います。
身近な例を使って、PDCAサイクル、予実管理を理解しましょう。
旅行の場合
旅行を例に取って予実管理を考えてみます。
皆さんはどこかに旅行に行ったりしますでしょうか。
また旅行に行くとき、行き先、ルートをしっかり決めますか。
今回の場合は、しっかりと予定を立てた旅行という設定です。
予定がなければ実績を管理できません。
例えば目的地に14時に到着したいとします。
そうすることで、あなたは移動時間を逆算し、つまりゴールから
考えると思います。
移動時間などを調べ、家の出発時刻、その日の起床時刻を
すべて決めます。これがつまり予定というこになります。
それで実際当日を迎えたとします。
あなたは1時間寝坊してしまいました。
こういった場合どうするでしょうか。
自動車であれば下道を考えていたけれど、高速道路を使うとか
昼飯を早く済ませて時間短縮するとか
こうやって、なるべく1時間の遅れを取り戻そうとします。
また、あきらめて15時に到着し後ろの予定をカットするなど
すると思います。
これを改めてPDCAサイクルに当てはめてみると
- P(plan)計画:旅行の行き先、経由地とそこに到着する時間を組み立てる
- D(do)実行:旅行計画に基づき、旅行をする
- C(check)チェック:予定通りに旅行ができているかチェックする
- A(action)軌道修正:遅れていれば急ぐ方法を考えたり、経由地をカットするなど予定を見直す
となります。おわかりいただけたでしょうか。
PDCAサイクルで効率よく活動する
このように普段から、無意識にPDCAサイクル、予実管理を行っていることがわかります。
ダイエットの計画や、お金の節約し貯金する計画など、ある目標に向かって行動する際に
この考え方を意識して使うことにより、非常に大きな効力を発揮することになります。
がんばってマスターしましょう。
予実管理を行う上で、もっとも大事なことは「なぜ予定どおりにおわらなかったのか」
という原因を調べて再発生を防ぐことです。
それをおこなうことにより、よりいっそうPDCAサイクルがまわり、どんどん成果へ近づいていきます。